剥片・石核
![]() 剥片・石核 縄文時代早期 江ノ島植物園内遺跡 |
![]() 剥片・石核の裏面 |
解説
この黒曜石の石器は、剥片(はくへん)と石核(せっかく)です。剥片とは石器をつくる時に打ちかいた石片で、打ちかかれて残ったものを石核(右:長さ5.9㎝・重さ41.6g)といいます。黒曜石は、非常に鋭利な刃物のような切れ味をもつ石で、江の島の周辺では産出しない石で、市内の遺跡で出土する黒曜石は、箱根をはじめ、長野や伊豆七島の神津島などの遠方から持ち込まれたものです。いずれの資料も、その産出時期は縄文時代早期と考えられます。