江の島歴史年表
歴史年表
年代 | 西暦 | 和暦 | 項目 |
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原始 | およそ2万年前 | 片瀬から離れて独立した島となる。 | |
紀元前7000~1500頃 | 縄文早期~後期 | 江の島植物園内遺跡より縄文早期の住居址と土器片及び石器を出土する。 | |
古代 | 749 | 天平勝宝元年 | 江の島や片瀬に住む人は相模国鎌倉郡方瀬郷として戸籍に編成される。この年の方瀬郷の人が税として納めた布が奈良の正倉院に伝わる。 |
中世 | 1182 | 寿永元 | 源頼朝(みなもとのよりとも)、奥州藤原氏攻撃の前に鎌倉武士47人とともに江の島へ行き、文覚上人を招いて江の島に弁才天(べんざいてん)を勧請(かんじょう)し、戦勝祈願を行う。またこの時、頼朝は江の島に鳥居(とりい)を奉納(ほうのう)した(吾妻鏡)。 |
1216 | 建保4 | 江の島と対岸片瀬との間の海底が隆起(りゅうき)、徒歩で渡れるようになる。 | |
1282 | 弘安5 | 一遍(いっぺん)鎌倉入りを拒まれ、片瀬へ入り踊り念仏(おどりねんぶつ)を行う。その折、江の島へ渡島したと伝える。 | |
1504 | 永正元 | 伊勢宗瑞(いせそうずい)(北条早雲〔ほうじょうそううん〕)、江の島に軍勢の乱妨狼籍(らんぼうろうぜき)を禁止する制札(せいさつ)を出す。 | |
1563 | 永禄6 | 蜷川(にながわ)某、岩本院(いわもといん)に制札(せいさつ)を掲げ、江の島参詣衆(さんけいしゅう)より関役(せきやく)をとらせる。 | |
1579 | 天正7 | 北条氏照(ほうじょううじてる)、江の島岩本坊(いわもとぼう)に不入(ふにゅう)、留浦(とめうら)など5か条の特権(とっけん)を認める。 | |
1590 | 天正18 | 小田原落城《小田原北条氏滅亡》、豊臣秀吉(とよとみひでよし)、諸郷、諸社寺へ禁制(きんぜい)を掲げる。 | |
近世 | 1590 | 天正18 | 徳川家康(とくがわいえやす)が関東に入国(にゅうこく)する。 |
1640 | 寛永17 | 江の島岩本院(いわもといん)と上之坊(かみのぼう)との間に本末争論(ほんまつそうろん)がある。 | |
1649 | 慶安2 | 江の島岩本院、3代将軍家光より「江島弁財天境内等諸役免除」の朱印状を受ける。 | |
1688~1704 | 元禄年間 | この頃から弁財天信仰が庶民の間で盛んになり、参詣地としての江の島が全国的に知られるようになる。 | |
1689 | 元禄2 | この頃、検校(けんぎょう)杉山和一(すぎやまわいち)各地に江の島への道標(みちしるべ)を建てる。 | |
1693 | 元禄6 | 江の島下之宮(現辺津宮)境内に三重塔が建立される。 | |
1769 | 明和6 | 藤沢宿の江の島道入口に鳥居が建てられる。 | |
1821 | 文政4 | 江の島入口の鳥居が再建される(現在のもの)。 | |
1862 | 文久2 | 河竹黙阿弥作の歌舞伎「青砥稿花紅錦画〔あおとぞうしはなのにしきえ〕(弁天娘女男白浪、通称「弁天小僧」)」江戸中村座で初演される。 | |
近代 ・ 現代 |
1868 | 明治元 | 明治維新(めいじいしん) 神仏分離令により神社から仏教色が一掃され、江島神社別当の岩本院らは還俗(僧侶が俗人になること)する。廃仏毀釈により、三重塔、竜宮門等が破壊される。 |
1873 | 明治6 | この頃、江の島に江島学舎(校)が開校する。 | |
1877 | 明治10 | エドワード・シルヴェスター・モースが来日し、7月に江の島へ臨海実験所を開設する。 | |
1882 | 明治15 | サムエル・コッキングが江の島に土地を購入する(のち、明治20年頃までに植物園を建設)。 | |
1886 | 明治19 | 片瀬村に片瀬小学校(前身、竜口学校)設置、江の島には現在の「市民の家」の場所に分校が新築される。 | |
1887 | 明治20 | 国鉄東海道線横浜-国府津間が開通し、藤沢停車場(藤沢駅)が開設される。江の島へ訪れるに、藤沢停車場から片瀬の洲鼻まで人力車を使う客が増える。 | |
1890 | 明治23 | 江の島と片瀬村が合併し川口村となる。 | |
1891 | 明治24 | 江の島に初めて桟橋(さんばし)が架けられる(砂州の途中から)。 | |
1897 | 明治30 | 江の島・片瀬(洲鼻)間に桟橋が完成する。 | |
1902 | 明治35 | 江之島電気鉄道(えのしまでんきてつどう)の藤沢~片瀬(現江ノ島駅)間が開通する。 | |
1909 | 明治42 | 江の島に初めて電灯開設。 | |
1910 | 明治43 | 江之島電気鉄道の藤沢~鎌倉間が全通する。 | |
1915 | 大正4 | 川口村、村営海水浴場を開設する。 | |
1923 | 大正12 | 関東大震災(かんとうだいしんさい)により市域で4000余戸が倒壊(とうかい)。江の島も津波で桟橋が流されるなど被害甚大。 | |
1929 | 昭和4 | 小田原急行電鉄(おだわらきゅうこうでんてつ)江の島線が開通する。 | |
1933 | 昭和8 | 川口村が町制を施行し、片瀬町と改称する。 | |
1934 | 昭和9 | 江の島が国の「名勝および史蹟」に指定される。 | |
1940 | 昭和15 | 江の島に水道が敷設される。 | |
1947 | 昭和22 | 片瀬町が藤沢市に合併(がっぺい)する。 | |
1949 | 昭和24 | 江の島新桟橋(江の島弁天橋)が竣工し、記念に「麗姿江の島青春祭(はるすがたえのしまはるまつり)」が10日間開催される。江の島植物園開園する。 | |
1955 | 昭和30 | 藤沢市ほか、第1回「海の女王コンテスト」開催。 | |
1959 | 昭和34 | 藤沢市、米フロリダ州マイアミ・ビーチ市と都市提携を結ぶ(東洋のマイアミビーチ)。エスカー完成。 | |
1960 | 昭和35 | オリンピック開催にともなうヨットハーバー建設のため、江の島の「名勝及び史蹟」指定解除を申請し受理され、神奈川県が江の島を「史跡・名勝」に指定する。江の島分校(分教場)、片瀬の本校に合併され廃止。 | |
1962 | 昭和37 | 江の島大橋(車道橋)竣工する。 | |
1964 | 昭和39 | 東京オリンピックのヨットレースが江の島で開催される。 | |
1965 | 昭和40 | 江の島と大島を結ぶ航路が就航する。 | |
1971 | 昭和46 | 岩屋、落石事故により閉鎖される。 | |
1974 | 昭和49 | 江の島-大島航路、利用客減少により廃止される。 | |
1982 | 昭和57 | 江の島に神奈川県立婦人総合センター(県立かながわ女性センター)開設される。 | |
1990 | 平成2 | 相模湾に隣接する藤沢・平塚・三浦・小田原の4会場を中心に「サーフ’90(相模湾アーバンリゾート・フェスティバル1990」のイベントが開催される。 | |
1993 | 平成5 | 閉鎖されていた岩屋が再開する。 | |
2003 | 平成15 | 江の島新展望台完成。江の島サムエル・コッキング苑開園。 | |