Fujisawa Net Museum

大庭台谷地区の稲荷講

ふるくから、地縁(近隣組織)や職業を同じくする家々による集まりは「講(こう)」とか「講中(こうじゅう)」とよばれ、神仏のまつりを通じて活動していました。そのため、「講」といえば、お祭そのものをさすこともあります。
大庭・台谷(だいやと)地区の稲荷講は、農業の神として稲荷神社をおまつりし、農作業などを共にしてきた家々の集まりです。2月最初の午の日は「初午(はつうま)」とよばれる稲荷神社の祭日です。台谷戸では2月の上旬にみんなで稲荷神社の清掃作業をして、小豆飯や油揚げなどのお供えをして、宿(やど=当番の家)でごちそうを食べます。昔は、農作業を家々が協力して行わなければならないことが多かったので、稲荷講の席ではさまざまな相談事がされたことでしょう。(平成27年度作品/6分)

Page Top