藤沢地区の凧揚げ
東京あたりでは、凧揚げは正月の行事と考えられていましたが、かつて藤沢では5月の節供に、こどもの初誕生祝いに贈られた大凧を揚げる凧揚げが盛んに行われていました。
5月節供の凧揚げは、藤沢から西に東海地方まで含む地域でおこなわれた年中行事でした。
凧は子どもの成長や商売繁盛などを祈念して作られます。
現代でも強い風の吹きやすい5月は端午の節供の時期でもあり、市内各所で凧揚げが行われています。凧揚げには広い空間が必要となりますので、田植えが始まる前のこの時期の田んぼが絶好の会場となります。相州藤澤凧保存会では、古くからの伝統を絶やさぬようにと、毎年のように凧揚げ大会を開催しています。
(平成27年度作品/6分)