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歌川広重 相州江の嶋弁才天開帳詣本宮岩屋の図
資料番号 10054
資料名 相州江の嶋弁才天開帳詣本宮岩屋の図
(そうしゅうえのしまべんざいてんかいちょうもうでほんぐういわやのず)
分類 江の島を岩屋側から描いた作品
作者 歌川 広重 詳細
時代 江戸
形態・用途 書画
場所 江の島
解説
大判縦3枚続 縦36.9 横73.9
制作時期:弘化4年~嘉永5年(1844~1853)頃。板元:住政
これは「相州江之嶋弁才天開帳参詣群衆之図」と同時に江戸の四谷傳馬町二丁目の住吉屋から刊行された作品で、江の島弁財天を参詣するために参道に列をつくった女講中音曲(おんぎょく)連中のその後版とも言えるものです。画面左の岩場や参道に角木瓜(もっこう)の日傘の常磐津(ときわづ)節、中央の三本杵は江戸長唄(ながうた)の杵屋(きねや)、菱に三つ柏は清元(きよもと)節、桜草の宮本節も右の平な俎板岩(まないたいわ)の上で緋毛氈(ひもうせん)を広げ酒肴を楽しんでいます。その傍では釣りをする清元節の女性たちもいます。三々五々岩場巡りをしたり、本宮岩屋に詣たり、裸の子供たちに投銭をしてそれを海中で拾わせたりして芸者が楽しむ有様は、天保9年(1830年)に書かれた『富士大山道中雑記附江之嶋鎌倉』にも「…嶋入口并此所にても子供数多居、少々の出銭にて海中え飛入り、種々の芸事いたし候事」とあります。当時の江の島詣の様子をよく表現しています。画題にある「本宮岩屋」は、窟(いわや)弁財天の開帳に合わせて刊行されたことを証明しているといっても過言ではありません。

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