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三代歌川豊国・二代歌川広重 相州江之嶋
資料番号 10060
資料名 相州江之嶋
(そうしゅうえのしま)
分類 江の島そのものを主題とした作品
作者 三代 歌川 豊国〔歌川 国貞〕・二代 歌川 広重 詳細
時代 江戸
形態・用途 書画
場所 江の島
解説
大判縦3枚続 縦36.8 横74.8
制作時期:文久元年(1861)。板元:森治

手前には豪華な着物を着た男性と、腰元風の女性、また貝拾いをする少女が描かれています。駕籠に乗って江の島へ参詣にやってきた様子です。このような絵は「源氏絵(げんじえ)」と呼ばれますが、平安時代の源氏物語を題材にした絵ではなく、国貞が挿絵を描いた合巻『偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)』(1829~42)の登場人物が描かれた作品です。主人公は、足利義政(あしかがよしまさ)の妾腹の子という設定の光氏(みつうじ)(画面右の男性)です。背景には、高さを強調して描かれた江の島と、そこへ続く広々とした洲鼻(すばな)(江の島と陸地を繋ぐ砂州)が配され、また富士も大きく描かれており、名所絵としても優れた作品となっています。

二代歌川広重・三代歌川豊国の合作で「源氏絵」の一つです。画面手前の光の君の一行は三代豊国、背景の江の島や富士山及び参詣の人々は二代広重が描いています。『偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)』の一場面を描いたものではなく、光源氏だけが物語から離れて各地の名所を訪れるという設定がなされています。主人公の光源氏のスタイルは三代豊国の創案によるもので、大髷(まげ)の髻(もとどり)に紫紐を用い先を二つに割った海老茶筌髷(えびちゃせんまげ)を結い、歌舞伎(かぶき)の衣裳のような派手な出で立ちで登場するのが特徴となっています。物語は室町時代に設定していますが、風俗は江戸の大奥を思わせます。以後このスタイルが「源氏絵」の定型となります。

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