資料番号 | 10066 |
資料名 | 題名不詳(江の島)
(えのしま) |
分類 | 江の島そのものを主題とした作品 |
作者 | 歌川 国芳 ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 江の島 |
解説 | |
角判摺物1枚 縦20.9 横18.6 制作時期:不明。板元:不明。 「春風に笑う梅の香あわ雪もとけて流るる浅沢の水」狂歌師藍臼舎の狂歌そのままに、中天に昇る日の光に溶けて流れ出し、そのまま蒸発してしまいそうな江の島が描かれています。右端の富士も白い雪が半分溶けて、白と黒に染め分けたようになっています。春風の暖かさが伝わるような作品です。新春の配り物として国芳が作画したもので、板ぼかしの雪や空摺(からずり)を多用した波など、彫摺技術も入念な作品となっています。 |
歌川 国芳 (うたがわ・くによし)
寛政9年11月15日~文久元年3月5日(1797~1861)。江戸日本橋染物屋の生まれで、幼名芳三郎、俗称孫三郎。初代豊国の門人で柴田是真、勝川春亭にも学んでいます。作画期は文化9年頃から万延元年(1812-1860年)で画号は国芳の他、一勇斎(文政初期~万延元年)、採芳舎(文政中期)、朝桜楼(天保元年~万延元年)、雲谷仙真などがあります。文政末年、水滸伝豪傑錦絵シリーズで人気を得、武者絵、洋風風景画を得意とします。門人は芳虎、芳艶、芳幾、芳年など多数います。