資料番号 | 10090 |
資料名 | 藤沢宿 七
(ふじさわしゅく) |
分類 | 江の島一ノ鳥居・大鋸橋付近を描いた作品 |
作者 | 渓斎 英泉 ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 藤沢 |
解説 | |
大判縦1枚 縦37.9 横25.8 製作時期:天保4年頃(1833)。板元:蔦吉(蔦屋吉蔵) このシリーズは美人を主体とした東海道シリーズのため、一般に「美人東海道」と呼ばれています。各図共、前景に女性の艶姿を大きく描き、上部背景には源氏雲で仕切って、五十三次各宿の風景を配しており、図左側の鳥居が藤沢宿にあった江の島一ノ鳥居です。旅姿の女性像の右側には、宮戸連(俳句の結社)其生の「此しゆく(宿)に ゆかりの色や杜若(かきつばた)」という句が添えられています。 |
渓斎 英泉 (けいさい・えいせん)
寛政2年~嘉永元年7月22日(1790~1848)。武士の子として生まれ、一時仕官しています。はじめ狩野派に学び、のち菊川英山の父宅に寄寓して英山とともに浮世絵をはじめました。濃艶な女性を描く美人絵師として知られますが風景画にも優れ、「江戸名所」や広重と合作の「木曾街道六十九次」などがあります。天保改革以降は、一筆庵可候の名で狂言などの戯作にも手を染めています。作画期は文化末頃から弘化末頃。