資料番号 | 10699 |
資料名 | 富士見百図 初編
(ふじみひゃくず しょへん) |
作者 | 歌川 広重 ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 安政6(1859)年刊 |
形態・用途 | 版本 |
解説 | |
初代歌川広重(1797~1858)最晩年の著作。自序によると葛飾北斎の富嶽百景を意識して、より写実的な作品であることを強調しています。当初は百景を意図して作成されたようですが実際に出版されたのはこの1巻(20景収録)のみといわれています。類書として明治22年(1889)刊行の「富嶽真景」全2巻(大倉書店刊)があり、その第1巻はこの「富士見百図」を再刊したものです。また、第2巻にも「江の島道」など、広重の画に似せた富士を描いた風景画が収録されています |
歌川 広重 (うたがわ・ひろしげ)
寛政9年~安政5年9月6日(1799~1858)。安藤氏。幼名徳太郎。のちに重右衛門、徳兵衛。歌川豊広の門人で、他に狩野派、南画、四条派の画法も修得しています。作画期は文政元年頃から没年まで(1818-1858年)で広重の他一遊斎(文政元年~天保元年頃)、幽斎(天保1,2年頃)、一立斎(天保3年~13年頃〉、立斎(天保13年~安政5年頃)、歌重(天保末)などの画号があります。初めは歌川派の美人画、役者絵、武者絵を描いていましたが、天保年間より風景画家の道を歩み、著名な東海道五拾三次をはじめ多くの名所絵を発表し、花鳥画、動物画なども手がけました。