資料番号 | 10746 |
資料名 | 東海道五十三次の内 赤坂 澤井助平(初代坂東三津右衛門)
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち あかさか さわいすけへい(しょだい ばんどうみつえもん)) |
作者 | 歌川 国貞(三代 豊国) ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 嘉永5年(1852) |
場所 | 赤坂 |
解説 | |
手前のおどけた表情の人物は、仇討ち《あだうち》の物語『伊賀越道中双六《いがごえどうちゅうすごろく》』に登場する飛脚の澤井助平《さわいすけへい》で、仇役《かたきやく》である澤井又五郎《さわいまたごろう》の家来です。またここでは、助平《すけへい》が茶店の店先にある遠眼鏡《とおめがね》で、吉田宿《よしだじゅく》にいる馴染みの遊女が他の客と睦まじくしているのを見て逆上するという場面が描かれていると考えられます。演じている役者は初代坂東三津右衛門《しょだいばんどうみつえもん》で、道化役《どうけやく》を得意とした役者でした。 | |
関連資料 | 役者見立東海道五十三駅 ![]() |
歌川 国貞(三代 豊国) (うたがわ・くにさだ(さんだい とよくに))
天明6年~元治元年12月15日(1786~1864)。角田氏、俗称庄蔵、弘化2年剃髪後肖造。初代豊国、英一珪の門人で二代豊国を自称しますが実際には三代。他に一雄斎、五渡亭、月波楼、琴雷舎、香蝶楼、一陽斎などの号があります。作画期は文化4年(1807年)から没年と長く、北斎、広重をしのぐ人気を得、浮世絵界始まって以来の作画量を記録します。幕末期随一の巨匠。得意とする領域は広範に及びますが、猫背猪首型の美人画が特徴的で「偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)」が著名です。