資料番号 | 10761 |
資料名 | 東海道五十三次の内 戸塚駅 早野勘平(八代目市川団十郎)
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち とつかえき はやのかんぺい(はちだいめいちかわだんじゅうろう)) |
作者 | 歌川 国貞(三代 豊国) ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 嘉永5年(1852) |
場所 | 戸塚 |
解説 | |
本作品に描かれた人物は『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』の登場人物である早野勘平(はやのかんぺい)で、塩冶判官(えんやはんがん)(史実では浅野内匠頭(あさのたくみのかみ))の家来です。妻のおかると逢引(あいびき)していたために、刃傷(にんじょう)の場に居合わせられなかった勘平(かんぺい)は、おかると共におかるの故郷に逃げ延びてゆきます。戸塚は、その旅路の舞台となる土地です。描かれた役者は八代目市川団十郎(はちだいめいちかわだんじゅうろう)で、美貌と演技の上手さによって強い人気を得た名優でした。 | |
関連資料 | 役者見立東海道五十三駅 ![]() |
歌川 国貞(三代 豊国) (うたがわ・くにさだ(さんだい とよくに))
天明6年~元治元年12月15日(1786~1864)。角田氏、俗称庄蔵、弘化2年剃髪後肖造。初代豊国、英一珪の門人で二代豊国を自称しますが実際には三代。他に一雄斎、五渡亭、月波楼、琴雷舎、香蝶楼、一陽斎などの号があります。作画期は文化4年(1807年)から没年と長く、北斎、広重をしのぐ人気を得、浮世絵界始まって以来の作画量を記録します。幕末期随一の巨匠。得意とする領域は広範に及びますが、猫背猪首型の美人画が特徴的で「偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)」が著名です。