資料名 | 大日本史略図会 第九十一代 亀山天皇(日蓮成人法難)
(だいにほんしりゃくずえ だいきゅうじゅういちだい かめやまてんのう(にちれんしょうにんほうなん)) |
作者 | 月岡 芳年 ![]() |
時代 | 明治 |
時代詳細 | 明治12年(1879) |
解説 | |
この作品は、歴史的な事件を題材にして劇的に表現した揃物(そろいもの)の一枚です。 中央にひざまずいて手を合わせている人物が日蓮聖人(にちれんしょうにん)です。日蓮聖人が斬首の刑に処されるところ、江の島のほうから光が差したため役人の目がくらみ処刑が中止になったという「龍ノ口法難」(たつのくちほうなん)の場面を描いています。 |
月岡 芳年 (つきおか・よしとし)
天保10年3月17日~明治25年6月9日(1839~1892)。本姓吉岡氏、のちに月岡を名乗る。俗称米次郎。国芳の門人で菊池容斎にも私淑します。作画期は嘉永末から没年までで(1848-1854年)画号には玉桜、玉桜楼、魁斎、一魁斎、咀華亭などがあります。国芳の武者絵の画風を受け継ぎ、怪奇画、歴史画を得意とします。時代風潮を反映した作品が多く、小林清親とともに明治の浮世絵師の双壁と称せられています。