資料名 | 名勝八景 鎌倉晩鐘
(めいしょうはっけい かまくらばんしょう) |
作者 | 二代 歌川 豊国 ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 文政年間(1818~1830) |
解説 | |
この作品は、武蔵と相模の名所風景の八ヶ所を選び、描いています。この形式は「八景」ものと呼ばれ、中国で生まれ発展したものです。この作品のほかの7景は、1.大山夜雨(おおやまやう)、2.冨士暮雪(ふじぼせつ)、3.三保落雁(みほらくがん)、4.玉川秋月(たまがわしゅうげつ)、5.熱海名照(あたみめいしょう)、6.江島晴嵐(えのしませいらん)、7.金沢帰帆(かなざわきはん)があります。 この鎌倉の画には「鶴ヶ岡より房州 の山の図」(つるがおかよりぼうしゅうのやまのず)と、手前の鶴岡八幡宮境内(つるがおかはちまんぐう)から、海岸を挟んだ房総 (ぼうそう)(現・千葉県)の山々を見渡す構図となっています。 |
二代 歌川 豊国 (にだい うたがわ・とよくに)
享和2年~天保6年(1802~1835)。初代豊国の門人で、文政7年正月頃、師の養子となっています。作画期は文政6年頃から天保5年頃(1823-1834年)で、画号は豊重、一龍斎、豊国忰豊重(文政7・8年頃)、二代豊国(文政8年~天保5年)、一瑛斎(文政11年頃)、一陽斎(文政11・12年)、後素亭(文政11年頃から天保5年)などがあります。