資料番号 | 90046 |
資料名 | 土甘銘刻書土師器
(とがみろいこくしょはじき) |
分類 | 市指定重要文化財(考古資料) |
時代 | 奈良 |
形態・用途 | 土器 |
場所 | 片瀬(出土地) |
解説 | |
平成26年(2014)10月1日指定/昭和44年(1969)5月に鵠沼字藤原3858(現・鵠沼海岸6丁目5番付近)で砂取工事がおこなわれた際、地表下3~4mの深さから出土しました。工事を請け負っていた業者代表者の息女の担任が寺田兼方氏(湘南学園教諭当時藤沢市文化財保護委員)であったことから寺田氏に寄贈され、後に寺田氏から藤沢市へ寄贈されました。口径12.5cm、底径8.0cm、器高3.3cmを測る完形品の相模型の土師器の坏です。年代は8世紀後半と考えられます。「土甘」の名称は天平7年(735)の『相模國天平七年封戸租交易帳』の中に「土甘郷」と見えるのが初見です。「土甘郷」は片瀬川と引地川に挟まれた鵠沼地区を中心とした一帯であると推測されています。ただし「土甘郷」の名称は承平年間(931~938)に編纂された『和名類聚抄』に記載されるのが最後であり、平安後期になると当該地は「鵠沼郷」という名称で現れ、「土甘」の名称は中世では「砥上ヶ原(砥上原)」という地名のみに残ることになります。所有管理者:藤沢市 | |
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