資料詳細

一覧へ戻る

資料番号 90109
資料名 旧稲元屋呉服店  内蔵
(きゅういなもとやごふくてん・うちぐら)
分類 国登録有形文化財
時代 不明
場所 本町(非公開)
解説
平成27年(2015)8月4日登録/旧稲元屋呉服店は、戦前の藤沢を代表する呉服商です。初代は、藤沢の豪商「豊元屋」の七子で、厚木の雑貨商「内田商店」に奉公した後、弘化2年(1845)に生家の家業である雑貨薪炭商「稲穂屋」を継いで現在地に創業しました。「稲元屋」の屋号は、「稲穂屋」と生家「豊元屋」から1字ずつ取って名付けたものです。創業後間もなく呉服商に転業、さらに婚礼需要を見込んで箪笥部を加え事業を拡大しました。旧稲元屋は、明治24年(1891)10月の関東地方陸軍大演習の際、明治天皇の行在所を務めました。さらに、昭和初期までに皇族らの宿泊所として10度用いられるなど、藤沢でも有数の名家でした。昭和15年(1940)に建立された行在所記念碑も、敷地南側に現存しています。かつては1番庫から八番庫まで蔵が在りましたが、昭和52年(1977)の火災、老朽化した蔵の解体で内蔵・一番蔵の2棟のみが現存します。                   
内蔵は、桁行き三間半×梁間二間の平側に入口を設けます。切妻造銅板葺で、平側に下屋を設け、板敷きでガラス戸を立てて室内化しています(蔵前)。かつては、板敷きの廊下は店舗・住居へと接続していました。1階の床高は72㎝と高く、「内蔵」との呼称のとおり家財や文書を収める家財蔵として用いられました。壁は、擬石風の洗い出し仕上げで、軒裏と塗り上げのみ白漆喰で仕上げています。入口は蛇腹4段の重厚な造りで、見込み部分と扉面のみ黒漆喰塗で仕上げています。2階北側には、蛇腹三段の窓を設け、扉・窓枠・庇軒裏などすべて黒漆喰仕上げです。屋根、庇ともに銅板葺きで棟装飾など丁寧な造作です。構造・形式:土蔵造、2階建、切妻造、銅板葺、蔵前を付す。建設の年代:昭和10年。所有者:個人。
関連資料 国登録有形文化財 詳細

Page Top