資料名 | 題名不詳(『青砥稿花紅彩画』より白浪五人男)
(だいめいふしょう あおとぞうしはなのにしきえ しらなみごにんおとこ) |
作者 | 歌川芳鶴 ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 文久2年(1862) |
解説 | |
傘を手に持ち並んだ五人男が描かれます。本作に描かれた場面では、一人一人が台詞にのせ、自分の来歴を語るのが見所です。着物の柄については作品番号51と忠信(ただのぶ)利(り)平(へい)、南郷(なんごう)力丸(りきまる)は同じですが、異なるものも見られます。日本(にっぽん)駄右衛門(だえもん)は方位磁石と綱が描かれ、五人男の首領として舵取(かじと)り役であったことにちなみます。弁天小僧菊之(べんてんこぞうきくの)助(すけ)は菊の花と、江の島弁才天(べんざいてん)の眷属(けんぞく)である蛇が配されています。赤星(あかぼし)十三(じゅうざ)は桜と鶏で、鶏は明け方を告げる鳥であることから、明け星(赤星)という関連に拠るものです。 |