資料名 | 東海道 日本橋
(とうかいどう にほんばし) |
作者 | 歌川 国貞(三代 豊国) ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 文久3年(1863) |
解説 | |
日本橋の向こうに毛槍 (けやり)(先端に羽毛の飾りをつけた儀仗用の槍。この毛槍を持った奴(やっこ)が大名行列の先頭を歩く)の先端が見えていることから、大名行列が近づいている場面であることが分かります。足早に通り過ぎようとする者 や、足をとめて見ている 者など、橋の手前にいる人々のざわめきも伝わってくるような臨場感あふれる作品です。 |
歌川 国貞(三代 豊国) (うたがわ・くにさだ(さんだい とよくに))
天明6年~元治元年12月15日(1786~1864)。角田氏、俗称庄蔵、弘化2年剃髪後肖造。初代豊国、英一珪の門人で二代豊国を自称しますが実際には三代。他に一雄斎、五渡亭、月波楼、琴雷舎、香蝶楼、一陽斎などの号があります。作画期は文化4年(1807年)から没年と長く、北斎、広重をしのぐ人気を得、浮世絵界始まって以来の作画量を記録します。幕末期随一の巨匠。得意とする領域は広範に及びますが、猫背猪首型の美人画が特徴的で「偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)」が著名です。