資料番号 | 10271b |
資料名 | 五十三次名所図会 十 小田原 海岸漁舎(竪絵東海道)
(ごじゅうさんつぎめいしょうえ とお おだわら かいがんぎょしゃ) |
作者 | 歌川 広重 ![]() |
時代 | 江戸 |
解説 | |
竪絵(たてえ)では、酒匂川を渡った先に広がる海岸の景色を描いています。画面手前の海岸では地引網(じびきあみ)で漁をしています。中景から後景にかけて海原が広がり、画面の奥行きが表現されています。 |
歌川 広重 (うたがわ・ひろしげ)
寛政9年~安政5年9月6日(1799~1858)。安藤氏。幼名徳太郎。のちに重右衛門、徳兵衛。歌川豊広の門人で、他に狩野派、南画、四条派の画法も修得しています。作画期は文政元年頃から没年まで(1818-1858年)で広重の他一遊斎(文政元年~天保元年頃)、幽斎(天保1,2年頃)、一立斎(天保3年~13年頃〉、立斎(天保13年~安政5年頃)、歌重(天保末)などの画号があります。初めは歌川派の美人画、役者絵、武者絵を描いていましたが、天保年間より風景画家の道を歩み、著名な東海道五拾三次をはじめ多くの名所絵を発表し、花鳥画、動物画なども手がけました。