資料名 | 名勝八景 大山夜雨
(めいしょうはっけい おおやまやう) |
作者 | 二代 歌川 豊国 ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 天保元-5年(1830-34) |
解説 | |
作画期が短かった二代歌川豊国の最高傑作と呼ばれる「名勝八景」シリーズのひとつです。雨の表現が特徴的で、背景の大山のシルエットを分断することで、風雨の激しさを感じさせる巧みな構成です。よく見れば急峻に描かれた石段を上る大山詣(まい)りの人物が描かれており、奉納太刀を担いでいる人も見えます。 ※大山詣り 現・神奈川県伊勢原市の大山に祀られる石(せき)尊大(そんだい)権現(ごんげん)(大山阿(あ)夫(ふ)利(り)神社)へ参拝すること。江戸時代に隆盛し、歌舞伎の外題や落語にも多く残され往時の人気の高さがうかがえる。 |
二代 歌川 豊国 (にだい うたがわ・とよくに)
享和2年~天保6年(1802~1835)。初代豊国の門人で、文政7年正月頃、師の養子となっています。作画期は文政6年頃から天保5年頃(1823-1834年)で、画号は豊重、一龍斎、豊国忰豊重(文政7・8年頃)、二代豊国(文政8年~天保5年)、一瑛斎(文政11年頃)、一陽斎(文政11・12年)、後素亭(文政11年頃から天保5年)などがあります。