資料詳細

一覧へ戻る

資料名 諸国名所七里ガ浜
(しょこくめいしょしりがはま)
作者 三代 歌川 豊国〔歌川 国貞〕・二代 歌川 広重 詳細
時代 江戸
時代詳細 文久2年(1862)
解説
手前の女性は歌川国貞(三代豊国(さんだいとよくに))、背景は二代広重(にだいひろしげ)によって描かれた双筆(そうひつ)の作品です。
江の島への道中、七里ガ浜から海を眺めながら、煙草(たばこ)を一服する女性が描かれています。女性の装いをみると、手ぬぐいを被り、大きめの浴衣(ゆかた)を羽織っています。こちらは浜辺での砂や埃をよけるためのもので、江の島へ向かう女性の江戸時代における定番ファッションでした。
本作は「団扇絵(うちわえ)」と呼ばれるもので、江戸時代の人々はこのような団扇絵を買い、その年に流行に合わせて団扇の紙を張り替えて使用していました。団扇絵は実用品であるため、現存の少ない希少な作品とされています。

Page Top