資料名 | 関東震災全地域鳥瞰図絵
(かんとうしんさいぜんいきちょうかんずえ) |
作者 | 吉田 初三郎 ![]() |
時代 | 大正 |
時代詳細 | 大正13年(1923) |
解説 | |
大正12年9月1日、相模湾西部を震源とする大地震が関東全域を襲いました。 この鳥瞰図は、東京や横浜などの太平洋沿岸に位置する各所から火災が発生し、炎上している情景を描いています。これは関東大震災の翌年に大坂朝日新聞の付録として発行された作品です。上空を飛んでいる飛行機の翼には、朝日新聞社の社旗のデザインが施されています。裏面には「震災後の一年間」と題し、被害状況と復旧状況を写真や記事で紹介しています |
吉田 初三郎 (よしだ はつさぶろう)
明治17年(1884年)京都生まれ。昭和30年(1955年)没。若くして友禅図案師に奉公しましたが、日露戦争従軍後、鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)の元で洋画家を志します。その後鳥瞰図作成に方向転換し、日本中の名所図会を描くことを決意します。観光ブームもあり、「大正の広重」と呼ばれました。