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五十三次名所図会 廿六 日坂(竪絵東海道)
資料番号 10287
資料名 五十三次名所図会 二十六 日坂 小夜の中山無間山遠望(竪絵東海道)
(ごじゅうさんつぎめいしょずえ にじゅうろく にっさか さよのなかやまむけんやまえんぼう(たてえとうかいどう))
分類 藤沢宿名所(江の島・遊行寺・四ッ谷・南湖)
作者 歌川 広重 詳細
時代 江戸
時代詳細 安政2年(1855) 
形態・用途 書画
場所 日坂
解説
大判縦1枚 縦35.3 横24.0
製作時期:安政2年(1855)。板元:蔦屋吉蔵

 日坂宿の東に位置する小夜(さよ)の中山(なかやま)峠という坂道には、「夜啼(よなき)石」とよばれる街道の名物がありました。画面手前から右側に伸びる山道の奥に、ポツンと描かれた丸い石がそれです。旅人たちが取り囲んで見物している様子もみえます。夜啼石には、山賊に殺されてしまった母親の霊が石に移り、毎晩泣き声を上げたという伝説があります。

 このシリーズが竪(たて)型版であるため、一般に竪絵(たてえ)東海道と呼ばれ、広重晩年(59才)の作品です。広重の東海道ものは大体において、横型の風景画が多いなかで、竪型物もいくつかあります。この名所図会シリーズではほとんどの宿が鳥瞰図で描かれ、町並み等に遠近法を用い、横判では見られない雰囲気をかもし出しています。
関連資料 五十三次名所図会 詳細

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