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五十三次名所図会 卅二 あら井(竪絵東海道)
資料番号 10293
資料名 五十三次名所図会 三十二 荒井 渡舟着岸御関所(竪絵東海道)
(ごじゅうさんつぎめいしょずえ さんじゅうに あらい わたしぶねちゃくがんおんせきしょ(たてえとうかいどう))
分類 藤沢宿名所(江の島・遊行寺・四ッ谷・南湖)
作者 歌川 広重 詳細
時代 江戸
時代詳細 安政2年(1855) 
形態・用途 書画
場所 あら井
解説
大判縦1枚 縦35.3 横24.0
製作時期:安政2年(1855)。板元:蔦屋吉蔵

 新居宿と関所、そして浜名湖(はまなこ)を鳥瞰的に描いています。画面奥には富士山も見え、その構図は作品「大津」によく似ています。
新居宿と舞坂宿をつなぐ航路は今切の渡(いまぎれのわた)しと呼ばれ、浜名湖の南側を通っていました。浜名湖を行く舟が、画面手前から東岸の舞坂側まで連なり、画面の奥行きを演出しています。

 このシリーズが竪(たて)型版であるため、一般に竪絵(たてえ)東海道と呼ばれ、広重晩年(59才)の作品です。広重の東海道ものは大体において、横型の風景画が多いなかで、竪型物もいくつかあります。この名所図会シリーズではほとんどの宿が鳥瞰図で描かれ、町並み等に遠近法を用い、横判では見られない雰囲気をかもし出しています。
関連資料 五十三次名所図会 詳細

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