資料番号 | 10313 |
資料名 | 五十三次名所図会 五十二 石部 旅舎泊客(竪絵東海道)
(ごじゅうさんつぎめいしょずえ いしべ りょしゃはっきゃく(たてえとうかいどう)) |
分類 | 藤沢宿名所(江の島・遊行寺・四ッ谷・南湖) |
作者 | 歌川 広重 ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 石部 |
解説 | |
大判縦1枚 縦35.3 横24.0 製作時期:安政2年(1855)。板元:蔦屋吉蔵 旅籠(はたご)の1階から2階にかけての内部の様子を、縦の構図を生かして描いています。それぞれの部屋で思い思いに過ごす宿泊客や、旅籠で働く人々の姿が見られます。石部は、東海道を京から出発して1日目の宿泊地とすることが多く、多くの旅籠が軒を連ね繁盛していました。 このシリーズは、サイズが竪(たて)型版であるため、一般に竪絵(たてえ)東海道と呼ばれ、広重晩年(59才)の作品です。広重の東海道ものは大体において、横型の風景画が多いなかで、竪型物もいくつかあります。この名所図会シリーズではほとんどの宿が鳥瞰図で描かれ、町並み等に遠近法を用い、横判では見られない雰囲気をかもし出しています。 |
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関連資料 | 五十三次名所図会 ![]() |
歌川 広重 (うたがわ・ひろしげ)
寛政9年~安政5年9月6日(1799~1858)。安藤氏。幼名徳太郎。のちに重右衛門、徳兵衛。歌川豊広の門人で、他に狩野派、南画、四条派の画法も修得しています。作画期は文政元年頃から没年まで(1818-1858年)で広重の他一遊斎(文政元年~天保元年頃)、幽斎(天保1,2年頃)、一立斎(天保3年~13年頃〉、立斎(天保13年~安政5年頃)、歌重(天保末)などの画号があります。初めは歌川派の美人画、役者絵、武者絵を描いていましたが、天保年間より風景画家の道を歩み、著名な東海道五拾三次をはじめ多くの名所絵を発表し、花鳥画、動物画なども手がけました。