資料番号 | 10332 |
資料名 | 東海道張交図会 石部 草津 大津 京師(山藤版)
(とうかいどうはりまぜずえ いしべ くさつ おおつ けいし(やまふじばん)) |
分類 | 藤沢ゆかりの文物・見立を描いた作品 |
作者 | 歌川 広重 ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 石部 |
解説 | |
大判縦1枚 縦37.8 横25.8 製作時期:安政3年(1856)。板元:山口藤兵衛 石部・・・田楽 名物の田楽が墨一色で描かれています。 草津・・・琵琶湖風景 草津宿は東海道と中山道の追分の宿場として栄えました。穏やかな琵琶湖の様子が描かれています。 大津・・・大津絵 大津には土産物として大津絵を売る店が多くありました。描かれているのは「鬼の寒念仏」で、大津絵ではおなじみの画題です。 京師・・・大原女 手拭いを被り、薪に腰掛ける大原女が描かれています。頭に薪の束を乗せて売り歩く大原女の束の間の休息を垣間見ているようです。 広重は風景を中心とした東海道ものを多く描いていますが、この画の様な異なったタイプのシリーズも残しています。これは一般に張交(はりまぜ)東海道といわれるもので、1枚の中に3~5宿の風景、名産、物語等が挿入されています。 |
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関連資料 | 東海道張交図 ![]() |
歌川 広重 (うたがわ・ひろしげ)
寛政9年~安政5年9月6日(1799~1858)。安藤氏。幼名徳太郎。のちに重右衛門、徳兵衛。歌川豊広の門人で、他に狩野派、南画、四条派の画法も修得しています。作画期は文政元年頃から没年まで(1818-1858年)で広重の他一遊斎(文政元年~天保元年頃)、幽斎(天保1,2年頃)、一立斎(天保3年~13年頃〉、立斎(天保13年~安政5年頃)、歌重(天保末)などの画号があります。初めは歌川派の美人画、役者絵、武者絵を描いていましたが、天保年間より風景画家の道を歩み、著名な東海道五拾三次をはじめ多くの名所絵を発表し、花鳥画、動物画なども手がけました。