資料詳細

一覧へ戻る

東海道五拾三次之内 日本橋之図
資料番号 10335
資料名 東海道五十三次之内 日本橋之図
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち にほんばしのず)
分類 江の島一ノ鳥居・大鋸橋付近を描いた作品
作者 歌川 国貞(三代 豊国) 詳細
時代 江戸
時代詳細 天保4年頃(1833)
形態・用途 書画
場所 日本橋
解説
中判縦1枚 縦25.6 横18.3

背景は広重の保永堂版東海道「日本橋 朝之景」の構図を用いています。広重の作品では橋の上に大名行列の出立風景が描かれますが、本作では橋の上は荷を満載した大八車(だいはちぐるま)、橋の手前は天秤棒(てんびんぼう)を担いだ棒手振り(ぼてふり)が描かれるなど、庶民の通交風景となっています。また画面左上には富士山が書き加えられ、正月の風情でしょうか、並ぶように凧が揚がっています。手前の女性の振り袖の柄も大輪の梅で、正月にふさわしいものとなっています。板元は森屋治兵衛(もりやじへえ)。

製作時期:天保10年頃(1839)。板元:佐野喜(佐野屋喜兵衛)
国貞(三代豊国の前名)描くこの東海道シリーズは、各宿の風景をバックにして前面に立ち姿の美人を描いたもので、全シリーズを通し、バックの風景画は広重の保永堂版東海道に非常によく似ています。
関連資料 五拾三次景色入女画 詳細

Page Top