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東海道五拾三次之内 品川之図
資料番号 10336
資料名 東海道五十三次之内 品川之図
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち しながわのず)
分類 江の島一ノ鳥居・大鋸橋付近を描いた作品
作者 歌川 国貞(三代 豊国) 詳細
時代 江戸
時代詳細 天保10年頃(1839
形態・用途 書画
場所 品川
解説
中判縦1枚 縦25.6 横18.3

背景は広重の保永堂版東海道「品川 日之出(ひので)」の図をほぼ写していますが、国貞作品では縦画面を生かすため、より俯瞰的な構図となっています。日本橋を出立した大名行列の一行が品川の街を通り過ぎて行くところが描かれており、挟箱(はさみばこ)を担いだ中間(ちゅうげん)(雑務などを行った下級武士)の横には宿場の境界を示した榜示杭(ぼうじくい)も見られます。手前に描かれている女性は、多くの簪(かんざし)や櫛を挿していることから遊女であることがわかります。品川宿は江戸に一番近い宿場として、足を伸ばす人も多く、また岡場所(おかばしょ)(幕府非公認の遊郭街)があったため、大変繁華な宿場でありました。

製作時期:天保10年頃(1839)。板元:佐野喜(佐野屋喜兵衛)
国貞(三代豊国の前名)描くこの東海道シリーズは、各宿の風景をバックにして前面に立ち姿の美人を描いたもので、全シリーズを通し、バックの風景画は広重の保永堂版東海道に非常によく似ています。
関連資料 五拾三次景色入女画 詳細

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