資料番号 | 10372 |
資料名 | 東海道五十三次之内 藤川ノ図
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち ふじがわのず) |
分類 | 江の島一ノ鳥居・大鋸橋付近を描いた作品 |
作者 | 歌川 国貞(三代 豊国) ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 藤川 |
解説 | |
中判縦1枚 縦25.6 横18.3 製作時期:天保10年頃(1839)。板元:佐野喜(佐野屋喜兵衛) 宿場の入口を、飾り付けられた馬を引き連れた行列が入ってくる場面を描いています。(馬には御幣がつけられています。江戸幕府から京の天皇に馬を献上する行事を描いています) 手前の女性は、洗濯物を入れた たらいを小脇に抱えています。 国貞(三代豊国の前名)描くこの東海道シリーズは、各宿の風景をバックにして前面に立ち姿の美人を描いたもので、全シリーズを通し、バックの風景画は広重の保永堂版東海道に非常によく似ています。 |
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関連資料 | 五拾三次景色入女画 ![]() |
歌川 国貞(三代 豊国) (うたがわ・くにさだ(さんだい とよくに))
天明6年~元治元年12月15日(1786~1864)。角田氏、俗称庄蔵、弘化2年剃髪後肖造。初代豊国、英一珪の門人で二代豊国を自称しますが実際には三代。他に一雄斎、五渡亭、月波楼、琴雷舎、香蝶楼、一陽斎などの号があります。作画期は文化4年(1807年)から没年と長く、北斎、広重をしのぐ人気を得、浮世絵界始まって以来の作画量を記録します。幕末期随一の巨匠。得意とする領域は広範に及びますが、猫背猪首型の美人画が特徴的で「偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)」が著名です。