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東海道五拾三次之内 桑名之図
資料番号 10377
資料名 東海道五十三次之内 桑名之図
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち くわなのず)
分類 江の島一ノ鳥居・大鋸橋付近を描いた作品
作者 歌川 国貞(三代 豊国) 詳細
時代 江戸
形態・用途 書画
場所 桑名
解説
中判縦1枚 縦25.6 横18.3
製作時期:天保10年頃(1839)。板元:佐野喜(佐野屋喜兵衛)

本図も背景は広重の保永堂版東海道の引用ではなく、『東海道名所図会』巻ノ二より「四日市 桑名のあいた 富田 おぶけの焼蛤は名物にして…」を参考にしていると思われます。
桑名宿の西にある富田の立場が描かれています。街道沿いには名物の焼き蛤の店が並び、店先では店の女性が、箱型の囲炉裏を出し、蛤を焼いています。
手前の女性は、焼き蛤を盛った器を盆に載せています。前掛けの柄には、松毬(松ぼっくり)の染め抜きが描かれていますが、『名所図会』の文中には「松毬(まつかさ)にて蛤を焙(あぶ)り」と記されており、それを引用した柄と思われます。

国貞(三代豊国の前名)描くこの東海道シリーズは、各宿の風景をバックにして前面に立ち姿の美人を描いたもので、全シリーズを通し、バックの風景画は広重の保永堂版東海道に非常によく似ています。
関連資料 五拾三次景色入女画 詳細

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