資料番号 | 10389 |
資料名 | 東海道五十三次之内 京三条大橋
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち きょうさんじょうおおはし) |
分類 | 江の島一ノ鳥居・大鋸橋付近を描いた作品 |
作者 | 歌川 国貞(三代 豊国) ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 天保4年頃(1833) |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 京 |
解説 | |
中判縦1枚 縦25.6 横18.3 背景は『伊勢参宮名所図会(いせさんぐうめいしょずえ)』巻之一より「三条橋(さんじょうばし)」の図を参考にしています。橋の上は、天秤棒(てんびんぼう)を担いだ人や、頭から着物を被った被衣(かずき)(かずき、かづき)姿の女性、旅人にものを聞かれたのか、彼方を指さす男、荷を背負った行商人など、様々な人が行き交います。手前の女性は、黒木(くろき)(生木を切り、竈で蒸し黒くして薪としたもの)を市中に売りに来ている大原女(おはらめ)で、京の街の風俗として描かれた画題です。板元は佐野屋喜兵衛(さのやきへえ)。 製作時期:天保10年頃(1839)。板元:佐野喜(佐野屋喜兵衛) 国貞(三代豊国の前名)描くこの東海道シリーズは、各宿の風景をバックにして前面に立ち姿の美人を描いたもので、全シリーズを通し、バックの風景画は広重の保永堂版東海道に非常によく似ています。 |
|
関連資料 | 五拾三次景色入女画 ![]() |
歌川 国貞(三代 豊国) (うたがわ・くにさだ(さんだい とよくに))
天明6年~元治元年12月15日(1786~1864)。角田氏、俗称庄蔵、弘化2年剃髪後肖造。初代豊国、英一珪の門人で二代豊国を自称しますが実際には三代。他に一雄斎、五渡亭、月波楼、琴雷舎、香蝶楼、一陽斎などの号があります。作画期は文化4年(1807年)から没年と長く、北斎、広重をしのぐ人気を得、浮世絵界始まって以来の作画量を記録します。幕末期随一の巨匠。得意とする領域は広範に及びますが、猫背猪首型の美人画が特徴的で「偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)」が著名です。