資料番号 | 10390 |
資料名 | 東海道五十三次之内 京都ノ図
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち きょうとのず) |
分類 | 江の島一ノ鳥居・大鋸橋付近を描いた作品 |
作者 | 歌川 国貞(三代 豊国) ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 京 |
解説 | |
中判縦1枚 縦25.6 横18.3 背景は『都名所図会(みやこめいしょずえ)』(作 秋里籬島)巻之一より「内裏之図(だいりのず)」 を参考にしています。本作の背景に描かれている内裏(だいり)とは、天皇の住まいのこと。女性の後ろに見える大きな建物が、即位の大礼などを行った紫宸殿(ししんでん)、向かいが承明門(しょうめいもん)です。手前の女性は十二単(じゅうにひとえ)を着て、右手には檜扇(ひおうぎ)を持っており、宮中の女官のイメージでしょう。板元は佐野屋喜兵衛(さのやきへえ)。 製作時期:天保10年頃(1839)。板元:佐野喜(佐野屋喜兵衛) 国貞(三代豊国の前名)描くこの東海道シリーズは、各宿の風景をバックにして前面に立ち姿の美人を描いたもので、全シリーズを通し、バックの風景画は広重の保永堂版東海道に非常によく似ています。 |
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関連資料 | 五拾三次景色入女画 ![]() |
歌川 国貞(三代 豊国) (うたがわ・くにさだ(さんだい とよくに))
天明6年~元治元年12月15日(1786~1864)。角田氏、俗称庄蔵、弘化2年剃髪後肖造。初代豊国、英一珪の門人で二代豊国を自称しますが実際には三代。他に一雄斎、五渡亭、月波楼、琴雷舎、香蝶楼、一陽斎などの号があります。作画期は文化4年(1807年)から没年と長く、北斎、広重をしのぐ人気を得、浮世絵界始まって以来の作画量を記録します。幕末期随一の巨匠。得意とする領域は広範に及びますが、猫背猪首型の美人画が特徴的で「偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)」が著名です。