資料番号 | 10399 |
資料名 | 東海道 川崎(御上洛東海道)
(とうかいどう かわさき(ごじょうらくとうかいどう)) |
分類 | 道中風俗を描いた作品 |
作者 | 二代 歌川 広重(重宣) ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 川崎 |
解説 | |
大判縦1枚 縦36.5 横24.3 製作時期:文久3年(1863)。板元:越平(越村屋平助) 六郷(ろくごう)の渡しの場面を描いています。行列は、小分けに別れて渡し舟に乗り込み、向こう岸に向かっています。すでに行列の先頭は向こう岸に着き、陸路を進んでいますが、行列の本体はまだ川手前にも続いています。後景に富士山が見えることから、江戸から川崎宿方面に渡るところと思われます。 文久3年(1863)の十四代将軍家茂の上洛を意識して出版された東海道シリーズで「上洛東海道」と言われているものです。このシリーズは、どの作品にも武士の姿や大名行列が描かれています。東海道の宿場だけではなく、街道筋の名所も取り上げているため、150枚を越える膨大な揃い物となっています。描いている絵師も三代歌川豊国、二代広重をはじめ、十数名の当時の売れっ子絵師が分担して描いています |
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関連資料 | 上洛東海道 ![]() |
二代 歌川 広重(重宣) (にだい うたがわ・ひろしげ)
文政9年~明治2年(1826~1869)。鈴木氏、俗称鎮平。初代広重の門人で重宣を名乗りますが、師の没後安藤家に婿入りし二代広重を継ぎます。慶応元年師家を去り、森田姓となり画名は書斎立祥を称します。画号は他にー幽斎、一立斎、立斎などがあり、作画期は弘化年間(1844-1848年)から明治1・2年(1868・1869年)。画風は初代広重にならい、横浜絵や開化絵などを制作しています。