資料番号 | 10433 |
資料名 | 東海道 赤坂(御上洛東海道)
(とうかいどう あかさか(ごじょうらくとうかいどう)) |
分類 | 道中風俗を描いた作品 |
作者 | 二代 歌川 広重(重宣) ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 赤坂 |
解説 | |
大判縦1枚 縦36.5 横24.3 製作時期:文久3年(1863)。板元:越平(越村屋平助) 旅籠(はたご)の前を通る行列と、旅籠の屋内から行列をながめる女性たちが描かれています。大きな火鉢にあたる女性たちは、豪華な簪(かんざし)や着物を身に着け、華やかな印象です。初代広重は「東海道五拾三次」の「赤坂」の場面において、宿の内部を俯瞰的(ふかんてき)に描いています。本作の右端に見切れてみえる中庭のソテツと石燈籠は、初代広重による赤坂の場面にも登場しており、まるで初代広重の画風を継承するような演出となっています。 文久3年(1863)の十四代将軍家茂の上洛を意識して出版された東海道シリーズで「上洛東海道」と言われているものです。このシリーズは、どの作品にも武士の姿や大名行列が描かれています。東海道の宿場だけではなく、街道筋の名所も取り上げているため、150枚を越える膨大な揃い物となっています。描いている絵師も三代歌川豊国、二代広重をはじめ、十数名の当時の売れっ子絵師が分担して描いています |
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関連資料 | 上洛東海道 ![]() |
二代 歌川 広重(重宣) (にだい うたがわ・ひろしげ)
文政9年~明治2年(1826~1869)。鈴木氏、俗称鎮平。初代広重の門人で重宣を名乗りますが、師の没後安藤家に婿入りし二代広重を継ぎます。慶応元年師家を去り、森田姓となり画名は書斎立祥を称します。画号は他にー幽斎、一立斎、立斎などがあり、作画期は弘化年間(1844-1848年)から明治1・2年(1868・1869年)。画風は初代広重にならい、横浜絵や開化絵などを制作しています。