資料番号 | 10006 |
資料名 | 題名不詳(江の島道中)
(えのしまどうちゅう) |
分類 | 七里ヶ浜から遠景に江の島を描いた作品 |
作者 | 二代 勝川 春好 ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 江の島 |
解説 | |
大判横1枚 縦21.7 横32.0 板元:鶴屋金助 七里ガ浜を歩く人々を描いています。江の島の道中を描いた作品において、旅人は女性で、男性は荷担ぎや駕籠かきとして描かれることが多く、本作もその形式となっています。これについては、浮世絵ならではの美化が働いているものとも考えられますが、実際に江の島が女性に人気の観光名所であったことも示しているのでしょう。 遠景の江の島には幟が見え、弁才天の開帳を示しています。文政10年(1827)には春より夏にかけて上之宮弁才天で開帳があり、「江戸より参詣多し」という記録があることから、制作年代もこの頃であると思われます。 |
二代 勝川 春好 (にだい かつかわ・しゅんこう)
生没年不明。俗称は清次郎、画号は秋琳改め春扇のほか可笑斎、登龍斎などがあります。最初は堤等琳に学び、のち勝川春英の門人となり、作画期は文化~文政年間(1804-1818年)です。作品には美人画もありますが、風景画に特色があり洋風表現の強い作品を残しています。