資料番号 | 10581 |
資料名 | 東海道五十三次内 日本橋
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち にほんばし) |
分類 | 藤沢ゆかりの文物・見立を描いた作品 |
作者 | 歌川 芳員 ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 嘉永6年(1853) |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 日本橋 |
解説 | |
中判横1枚 縦25.4 横18.1 板元:丸蔦 江戸時代には日本橋(東海道のスタート地点)に魚河岸(うおがし)(魚市場)がありました。江戸っ子の大好きな魚は鰹(かつお)です。しかし男の人は、トンビに鰹をさらわれてしまったようです。 川崎の背景に描かれているのは多摩川を渡るための「六郷の渡し(ろくごうのわたし)(橋がない時代は、舟で渡っていた)」です。手前の人物は、この地に縁のある平井権八(しらい ごんぱち)(歌舞伎では白井権八(しらいごんぱち))で、本来は大変腕の立つ剣客ですが、この絵では犬に追いかけられています。 歌川派の多くの浮世絵師が東海道五十三次シリーズを描いていますが、芳員が描いたこのシリーズは、各宿場にまつわる伝説や逸話を面白おかしく紹介しています。全般的に横小判の絵の中にはユーモラスな図柄が多いとも言われます。 |
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関連資料 | 東海道五十三次内(芳員) ![]() |
歌川 芳員 (うたがわ・よしかず)
生没年不詳。歌川国芳の門人で、作画期は嘉永年間から明治3年頃(1848~1870)。春斎、一川などと号しました。武者絵、花鳥画などと共に、横浜絵も多く手がけ、また草双紙の挿し絵でも活躍しています。