資料番号 | 10628 |
資料名 | 東海道五十三次内 関
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち せき) |
分類 | 藤沢ゆかりの文物・見立を描いた作品 |
作者 | 歌川 芳員 ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 嘉永6年(1853 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 関 |
解説 | |
中判横1枚 縦25.4 横18.1 製作時期:嘉永6年(1853)。板元:丸蔦 庄野(しょうの)では籠をもった女性二人が描かれています。松の下に大量の白いキノコが生えていますが、広重「保永堂版東海道五十三次 亀山」に記された「白雨」へのパロディでしょうか。 関宿(せきしゅく)、地蔵院(じぞういん)の地蔵は日本最古の地蔵菩薩像と言われ、円満(満ち足りている、福福しい)な顔立ちで、古くから東海道を旅する人々の信仰を集めてきました。俗謡(民衆の間で歌われてきた、または歌われている歌)では「関の地蔵さんに振袖着せて 奈良の大仏婿に取ろ」と歌われています。 歌川派の多くの浮世絵師が東海道五十三次シリーズを描いていますが、芳員が描いたこのシリーズは、各宿場にまつわる伝説や逸話を面白おかしく紹介しています。全般的に横小判の絵の中にはユーモラスな図柄が多いとも言われます。 |
|
関連資料 | 東海道五十三次内(芳員) ![]() |
歌川 芳員 (うたがわ・よしかず)
生没年不詳。歌川国芳の門人で、作画期は嘉永年間から明治3年頃(1848~1870)。春斎、一川などと号しました。武者絵、花鳥画などと共に、横浜絵も多く手がけ、また草双紙の挿し絵でも活躍しています。