資料番号 | 10630 |
資料名 | 東海道五十三次内 土山
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち つちやま) |
分類 | 藤沢ゆかりの文物・見立を描いた作品 |
作者 | 歌川 芳員 ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 嘉永6年(1853 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 土山 |
解説 | |
中判横1枚 縦25.4 横18.1 製作時期:嘉永6年(1853)。板元:丸蔦 土山宿は茶屋の様子が描かれています。縁台に座っていると、厚化粧の女性が給仕に出てきてびっくり。着物の柄の「当たり矢」は「矢場」を意味し、矢場=女郎屋の隠語です。 石部宿と言えば、帯屋(おびや)の長右衛門(ちょうえもん)と臨家信濃屋の娘お半(はん)の心中(しんじゅう)噺(ばなし)を扱った浄瑠璃(じょうるり)「桂川(かつらがわ)連理(れんりの)柵(しがらみ)(「お半長右衛門」と言い馴らされた)」で、二人が泊まり合わせた宿(やど)の所在地として有名でした。描かれた二人は、少女のお半と帯屋主人の長右衛門と想像されます。 歌川派の多くの浮世絵師が東海道五十三次シリーズを描いていますが、芳員が描いたこのシリーズは、各宿場にまつわる伝説や逸話を面白おかしく紹介しています。全般的に横小判の絵の中にはユーモラスな図柄が多いとも言われます。 |
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関連資料 | 東海道五十三次内(芳員) ![]() |
歌川 芳員 (うたがわ・よしかず)
生没年不詳。歌川国芳の門人で、作画期は嘉永年間から明治3年頃(1848~1870)。春斎、一川などと号しました。武者絵、花鳥画などと共に、横浜絵も多く手がけ、また草双紙の挿し絵でも活躍しています。