資料番号 | 10026 |
資料名 | 江之島の風景
(えのしまのふうけい) |
分類 | 江の島そのものを主題とした作品 |
作者 | 二代 喜多川 歌麿 ![]() |
時代 | 江戸 |
時代詳細 | 文化年間(1804-18) |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 江の島 |
解説 | |
大判横1枚 縦25.3 横36.3 制作時期:文化年間(1804~18)頃。板元:「○に浜」印 女性が牛に乗り子どもがその牛を引いている姿が描かれています。このように、砂浜を牛を引いて歩くという構図は国芳や広重など、他の絵師の作品にも多く見られる典型的なものです。実際にも、江の島周辺ではこうした風習はあったようで、十返舎一九作『滑稽江之嶋家土産』の序に「牛にひかれて善行寺ならぬ岩本院にあゆみをはこぶものおほしとかや」とあり、また、七里ガ浜で牛引きが待ち受けていたという場面も出てきます。浮世絵では、牛に乗る客は女性、牛引きは子どもの姿で描かれていますが、実際には男性客も乗り、牛引きは大人であったようです。 |
二代 喜多川 歌麿 (にだい きたがわ・うたまろ)
生没年不明。北川氏、俗称鉄五郎。初め恋川春町につき恋川幸町、二代恋川春町として黄表紙を制作していましたが、初代歌麿の門人となり師没後二代歌麿を名乗ります。他に梅雅堂、春炎晁などの号があり、作画期は文化年間から天保初期(1804-1844年)までです。