資料番号 | 10044 |
資料名 | 諸国勝景 相州七里ヶ浜
(しょこくけいしょうそうしゅうしちりがはま) |
分類 | 七里ヶ浜から遠景に江の島を描いた作品 |
作者 | 歌川 広重 ![]() |
時代 | 江戸 |
形態・用途 | 書画 |
場所 | 江の島 |
解説 | |
中判縦1枚 縦21.9 横15.8 制作時期:天保11年~13年(1840~1843)頃。板元:増銀 諸国勝景シリーズには10点あり、1「近江琵琶湖」、2「京師嵐山」、3「芸州厳島」、4「下総刀禰川」、5「駿州三甫浦」、6「勢州二見ヶ浦」、7「相州七里ヶ漬」、8「東都霞ヶ関」、9「播州室之津」、10「武蔵玉川」です。広重はこうした小品を沢山描いているのですが、風景の代表作には各種の東海道シリーズが有名で、その種類は40を越えるといわれます。中でも最も著名な保永堂版の「東海道五拾三次」(天保3・4年)俗に「行書(ぎょうしょ)東海道」と呼ばれる天保末頃の江崎屋版のシリーズ。また嘉永前期の「隷書(れいしょ)東海道」と呼ばれる丸清版などがあります。また他にも「木曾街道六拾九次」、「名所江戸百景」などがあります。 |
歌川 広重 (うたがわ・ひろしげ)
寛政9年~安政5年9月6日(1799~1858)。安藤氏。幼名徳太郎。のちに重右衛門、徳兵衛。歌川豊広の門人で、他に狩野派、南画、四条派の画法も修得しています。作画期は文政元年頃から没年まで(1818-1858年)で広重の他一遊斎(文政元年~天保元年頃)、幽斎(天保1,2年頃)、一立斎(天保3年~13年頃〉、立斎(天保13年~安政5年頃)、歌重(天保末)などの画号があります。初めは歌川派の美人画、役者絵、武者絵を描いていましたが、天保年間より風景画家の道を歩み、著名な東海道五拾三次をはじめ多くの名所絵を発表し、花鳥画、動物画なども手がけました。